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せかいがきこえる伝話

概要

これまで公衆電話は、声をつなげるだけでなく、心と心をつなげ、世界に思いを馳せる物語を生み出してきました。2025年大阪・関西万博では、そのような公衆電話で生まれてきた“つながりの物語”に着目した、「せかいがきこえる伝話」が設置されました。受話器を取り、3桁の番号を押すと、恋人同士の電話でのやりとり、お母さんへの受験結果の電話での報告、それだけではなく、世界の裏側にいる子どもとの会話など、さまざま豊かな物語を、受話器を通して聞くことができます。ぜひ、世界がきこえる物語に耳を澄ましてみてください。

せかいがきこえる伝話

コンセプト

NTTはこれまで、電話や通信技術を通じて、人と人をつなぐサービスを行ってきました。しかし、その価値は速くたくさんのデータを送ることだけではありません。人がつながることで生まれる物語や、それに関わる人々のウェルビーイングにも大きな意味があります。「せかいがきこえる伝話」は、そのような"電話"が生み出してきたつながりを、もう一度、人それぞれの大切な物語(“伝話”)として聞かせてくれます。

経緯

「せかいがきこえる伝話」は、2025年4月13日(日)から10月13日(月・祝)までの184日間、EXPO 2025大阪・関西万博のNTTパビリオン 屋外展示エリア TLEPHONE PARKにおいて展示されました。期間中には、多くのメディアの取材で取り上げられました。その後、NTT R&D FORUM 2025でも、2025年11月19日(水)~21日(金)、25日(火)、26日(水)の5日間にわたって展示されました。現在、この装置は、NTT 東日本との連携で活躍の場を広げています。東京・初台の「Wellness Lounge ™」では、来場者のウェルネスをサポートするプログラムとして活用されています。「地域循環型ミライ研究所」では、声を“小千谷市の音” に置き換え、地域の魅力を引き出し、人と地域をつなぐきっかけとしての利用が検討されています。

体験

大阪・関西万博のNTTパビリオンの屋外展示エリアには、遠隔触覚コミュニケーションメディア「ふれあう伝話」が設置されており、その奥には、レトロなスタイルの電話機が3台、「せかいがきこえる伝話」が並んでいます。黄色と赤色のプッシュ式公衆電話(677-P、678-PN)、もしくは、水色のプッシュ式家庭用電話機(601-P)の受話器を上げ、つながりたい3桁の番号を押します。すると、その番号に対応する物語の音声が受話器から流れ始めます。

例えば、「#408(グッドナイト)」を押せば、恋人同士の寝る前の会話、「#396(春)」では、受験に合格したことを母に報告する声、「#373(裏側)」では地球の裏側に住む少年との国際電話など、用意された10種類のテーマの会話が聞こえてきます。これらの10種類の物語は、親しい人との日常的なつながりだけでなく、異なる国や社会背景を持つ人々との出会いや、自然や生命の誕生といったスケールのものまで、多様な関係性の範囲を扱っています。どの物語も心に残るひとときや、社会や世界に関する気付きを与えてくれる内容となっています。どの物語もほっこりしたり、新しい気づきがあったり、ちょっとドキドキするものです。

100円玉が使用できた黄色の卓上型公衆電話や、店舗に設置された委託タイプの赤い公衆電話、水色の家庭用プッシュ式電話機と、昔懐かしい電話機が使用されました。

電話機のそばには10種類のストーリーに対応した番号が掲示されています。受話器を取って番号を押すと、受話器から対応する物語が聞こえてきます。各ストーリーには、それぞれ日本語版と英語版が用意されています。

音声コンテンツ一覧

番号
タイトル
音源
番号
タイトル
音源
番号
タイトル
音源
#000
世界のはじまり
 
#001
The Beginning
 
#001
The Beginning
 
#279
運命
 
#280
Fate
 
#280
Fate
 
#373
裏側
 
#374
The Other Side
 
#374
The Other Side
 
#396
 
#395
Spring
 
#395
Spring
 
#408
グッドナイト
 
#409
Good Night
 
#409
Good Night
 
#420
お願い
 
#421
A Favor
 
#421
A Favor
 
#490
大雨
 
#491
Summer Showers
 
#491
Summer Showers
 
#566
カミナリ
 
#567
Thunder
 
#567
Thunder
 
#720
宇宙人
 
#721
Space Aliens
 
#721
Space Aliens
 
#810
マルチタスク
 
#811
Multitasking
 
#811
Multitasking
 

メディア掲載

問い合わせ先

渡邊淳司: junji.watanabe [at] ntt.com
※メールアドレスの [at] を@(アットマーク)に置き換えてご利用ください。

関わった人

企画制作:NTT社会情報研究所

  • 渡邊 淳司(展示統括)
  • 駒﨑 掲(展示ディレクション)
  • 渋沢 潮(アドミニストレーション)

企画・制作・デザイン 協力:株式会社電通

  • 八木 義博(クリエーティブディレクター)
  • 瀧 亜沙子(アートディレクター)
  • 魚返 洋平(コピーライター/スクリプトライター)
  • 関 遼(プランナー)
  • 薬師寺 肇(プランナー)
  • 村山 二朗(プロデューサー)
  • 春田 渚彩(スクリプトライター)
  • 大野 すみれ(スクリプトライター)
  • 田中 尚樹(アカウントエグゼクティブ)
  • 森野 博雅(アカウントエグゼクティブ)

機材協力:門司電気通信レトロ館

展示実装協力:株式会社D2C ID

  • 森 正徳(デバイス実装)
  • 加藤 雄也(アカウント)

パンフレット制作協力:

  • 田村 慎也(プリンティングディレクター)
  • 中谷 晴子(デザイナー)
  • 松木 康平(フォトグラファー)

音源協力(#490大雨、#810マルチタスク、#491 Summer Showers、#811 Multitasking):

  • 一般社団法人サウンドアーカイブスジャパン

音声コンテンツ制作協力:

  • 戸田 和也(エグゼクティブプロデューサー)
  • 海老澤 伸(プロデューサー)
  • 水原 絵理(プロダクションマネージャー)
  • 小林 洋介(ディレクター)
  • 関口 きらら(アシスタントディレクター)
  • 小松﨑 夕楠(キャスティングサービス)
  • 平田 愛(ミキサー)
  • 安江 史男(サウンドエフェクト)

せかいがきこえる伝話 音声コンテンツ・ストーリー例

「#408 グッドナイト」

ナレ「昔ここに電話ボックスがあったなと、覚えている場所があります」
プルル…プルル…
ナレ「これは携帯電話がなかった時代の、恋人たちの思い出」

ガチャ

女「もしもし(ひそひそ)」
男「あ、ユウジです。いまひとり?」
女「うん、自分の部屋で子機使ってる」
男「寝る前に、なんか声が聞きたくて」
女「いま家?」
男「いや実は…電話ボックス」
女「え、どこの?」
男「ユキの家の前の公園」
女「ええっ!?」
男「部屋の灯りがここから見える」
女「なんなの(笑)」
男「チカチカッて、やってみて」
女「え、なに?」
男「電気つけたり消したりしてみて」
女「わかった……こう?」
男「おおっ、これでモールス信号できるね。オヤスミのサインとか」
女「ばっかじゃないの?(笑)」
男「なんで? いいじゃん!」
女「そんなの電話で言えよ!(笑)」
男「あ、そうじゃん」
女「ばーか。もう切るからね」
男「あ、おやすみ、ユキ」
女「うん、ユウジもおやすみ」
男「うん、おやすみ」
女「おやすみ。切るね」
男「うん、おやすみ」
女「おやす…」

ガチャ
男「時間切れか。おやすみ」

ナレ「恋人たちのことを誰よりも知る存在。それが電話ボックスでした」