触覚でつなぐ
ウェルビーイング

「わたしたちのウェルビーイング」はどのように実現されるのでしょうか?

近年、人の心を起点とした価値「ウェルビーイング」が注目されています(Wellbeing:その人としていきいきと生きること)。特に、人と人を結びつけるコミュニケーションやテクノロジーの設計、会社の経営理念や働き方、自治体や行政の施策では、個人それぞれの「わたしのウェルビーイング」と同時に、周囲の人々を含む視点からの「わたしたちのウェルビーイング」が重要となります。 これまで、私(渡邊)は、 五感の一つ、触れる感覚(「触覚」)の研究をしてきました。触覚は誰もが持つ感覚であると同時に、人と人の間に親密さや共感、信頼の態度を醸成する、「わたしたち」のつながりをつくる感覚です。現在、私は触覚の科学や技術を使って「わたしたちのウェルビーイング」がどのように実現されるのか、多彩なステークホルダーとともに探求しています。

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
渡邊淳司

プロジェクト

これまで取り組んできた「わたしたちのウェルビーイング」に関するプロジェクトを紹介します。特にプロジェクトの問いとそこから生まれた新しい枠組みに注目いただけたらと思います。

パラスポーツによる地域共生社会の新しい学びとは?

触れてつながるスポーツラボ(横浜市との協働)

パラスポーツによる地域共生社会の新しい学びとは?

小学生が、触覚を通じて自分を感じ、仲間とのコミュニケーションを深め、さらにパラアスリートと触れ合う場を、横浜市との協働のなかで創出する試みを行いました。その場は、「わたしたち」の社会を自分事として学ぶ場と言えるでしょう。

パラアスリート × 横浜市小学校 × 触覚コミュニケーション = 地域共生社会の学び

コロナ禍だからこそ可能な選手と家族のつながり方とは?

「リモートハイタッチ」による遠隔選手応援(NTT西日本への協力)

コロナ禍だからこそ可能な選手と家族のつながり方とは?

お互いの手のひらを触れさせて感情を共有するハイタッチの体験を、遠隔で実現するテクノロジーを開発しました。フェンシングの選手と遠隔で応援する家族が、試合直前にハイタッチでつながり、試合直後に勝利の喜びを共有する体験がなされました。

全日本フェンシング選手権大会 × 家族の応援 × 触覚通信 = 触れ合えるスポーツ応援

3つのツール

「わたしたちのウェルビーイング」について取り組むための3つの道具(ツール)を紹介します。「わたしたち」や「触覚」といった概念や手法を理解するための“かんがえるツール”、「わたしたち」の基盤となる人と人のつながりを生み出す“つながるツール”、自身の「ウェルビーイング」について知り、他者と共有するための“はかる”ツールです。

本プロジェクトにおいて、「ウェルビーイング」、「わたしたち」、「触覚」といったものをどのように考えるのか、これまでの著作を取り上げながらまとめたものです。
触覚は誰もが持つとともに、親密さや共感、信頼を醸成する感覚です。アナログ・デジタル関わらず「わたしたち」につながりをもたらすツールを紹介します。
心身の状態変化や、どんなことに、どの範囲までウェルビーイングを感じるのか、その要因を自分自身で認識するための、ウェルビーイングをはかるツールを紹介します。

プロフィール

渡邊淳司 watanabe junji

NTT コミュニケーション科学基礎研究所
⼈間情報研究部
感覚共鳴研究グループ

渡邊淳司